ドローとフェードはどっちが飛距離が出るの?

ボールには弾道があり、個人によってその弾道の方向が変わってきます。中にはアイアンはドローだけど、ドライバーはフェード、と言う方もいます。

さてゴルフでは飛距離が出た方が、セカンドショットがものすごく有利になるのはご存じのところだと思います。

そこで左に曲がるドローと右に曲がるフェードでは、どっちの方が飛距離が出るんでしょうか。ボールに起きている回転などの動きを見ながら解説していきたいと思います。

スピン量が多いのはフェード

ボールを打ったときにボールにはバックスピンがかかります。ドライバーの場合、飛距離を最大化させるためには2200~2500回転くらいが適正と言われています。

同じ道具で同じヘッドスピードでボールを打ったとき、ドローとフェードを比較するとフェードの方がスピン量が増えます。

飛距離を出すための適正回転の範囲内にするためには。ドローボールの方が打ちやすくなります。

フェードでは3000回転を越えてしまうことも珍しくありません。

スピンが多いとボールはどうなる?飛距離は?

フェードの弾道イメージ

スピン量が増えるとボールは、上にあがろうとする「揚力」が発生します。フェードの場合はスピン量が多いため、ボールが上にあがる力が働いてしまって思うように飛距離が伸びません。

逆にドローではボールが前に進む力が強いため、それだけ飛距離が出やすくなるんです。

ボールが落ちてから転がっていくランもドローに軍配

ボールの弾道が高めになるフェードと、低めになるドローでは、ボールが地面に落ちてからの転がる距離(ラン)もドローの方が多くなります。

ドローボールはキャリーでボールが地面に落ちてから、30ヤード以上転がっていくことも珍しくありません。対してフェードボールはドローボールよりもランが短くなってしまいます。

ドローはフェードよりも飛距離が出る!

ドローの弾道イメージ

ボールを打ち出してからボールが着弾する地点の「キャリー」。ボールが落ちてから転がっていく「ラン」。そのいずれもフェードよりもドローの方が飛距離が期待できます。

そのため飛距離を出したいのならばドローボールを打つ技術は必須とも言えるでしょう。

ドローのメリットとデメリット

ここまで見ていくと、ドローが完全に有利に思えますが、ドローボールにもメリットとデメリットがあります。

ドローボールのメリットは、ここまでお話したとおり飛距離が出るところです。

逆にドローボールのランが出やすいという特性が、デメリットになってしまうケースもあります。ボールが地面に落ちてから、どんどん転がっていってしまうため、ラフに落ちたボールがそのままOBゾーンへ一直線という場合も。

フェードならばラフで止まっていた可能性もあるようなボールも、ドローはボールが外に出やすくなってしまうんです。

またドローは飛距離が出る分だけ、ショットの方向性が少しだけ低くなります。

フェードのメリットとデメリット

フェードボールのメリットは、ドローボールよりもショットで方向性を出しやすい点でしょう。フェースのコントロールがドローよりも容易なので、狭いフェアウェイを狙って打っていきたい場合や、ラインを出すショットなどを打つとき重宝します。

またランがあまり出ないため、キャリーでボールを落とす位置が計算しやすくなり、コースのマネジメントがやりやすいメリットも。

逆にフェードのデメリットは、飛距離がドローよりも劣る点です。

プロゴルファーでも普段はドローボールを打っていて、絶対にフェアウェイを外せないショットや、安全に打ちたいショットのときにはフェードを使ってボールをコントロールしている選手も少なくありません。

メリットとデメリットを天秤にかけながら、ラウンドで使い分けているんです。

ドローとフェード比較!飛距離はドローで方向性はフェード

ドローボールとフェードボール、飛距離を比較すればドローボールに軍配があがります。しかし方向性ではフェードの方が出しやすい特徴があります。

結局ドローとフェード、どっちが良いんだろう?と悩む人も少なくありません。

どちらにもメリットとデメリットがありますので、まずは自分が打ちやすい球筋をマスターすべく、練習を積んでいくのをおすすめしたいと思います。

飛距離を出すためのギアにも注目していこう

飛距離を出すにはドローボールを持ち球にしていると有利になりますが、球筋だけでなくゴルフのギア(道具)にも選ぶポイントがあります。

道具を変えるだけでも飛距離を大きく伸ばせる可能性が高くなりますよ。

飛距離を出すにはディスタンス系ボールを選ぼう

飛距離を出すために一番手っ取り早いのがゴルフボールを飛距離が出るボールを選ぶことです。

ゴルフボールには反発係数などが規定内に収められている「公認球」というボールと、反発係数が規定よりも高くなっている「非公認球」とに分かれています。

プライベートゴルフのみであれば非公認球の、高反発ボールを使用するのが一番飛距離が出ます。

ただし競技への出場をする場合には公認球の中からディスタンス系のボールを選ぶと、飛距離を稼ぎやすくなるでしょう。

ディスタンス系のボールとは、ボールの内部が柔らかく、外殻が硬い素材でできているボールです。ボール全体がたわんで、はじき出されるように飛んでいくため、ボールがよく飛んでいくメリットがあります。

ただし逆にスピンがかかりにくくなるというデメリットも出てくるため、飛距離が出るディスタンス系ボールか、スピンがかかりやすいスピン系ボールかを選択するといいでしょう。

公認球でありながら高い反発性能を誇る「飛衛門ボール」は値段も安く飛距離も期待できますので、おすすめのディスタンス系ボールです。

飛距離を出すには自分の体力にあったシャフトを選ぼう

ゴルフクラブは自分の体力にあったものでないと、その性能を活かしきれません。ゴルフのシャフトは硬さや重さ、素材の違いなどたくさんの選択肢があります。

パワーのある方が柔らかく軽いシャフトを使ってしまうと、頼りなく感じてしまいスイングが緩みやすくなり、パワーのない方が硬いシャフトを使えばしなりを上手く使えません。

自分にぴったり合ったシャフトを選ぶのが、飛距離を出すポイントです。

ショットの飛距離を伸ばして有利にラウンドをしよう

球筋やギアなどに工夫をして、ショットの飛距離を伸ばしていきましょう。飛距離が伸びれば、それだけラウンドを有利に進められますし、マネジメントの幅も広がります。

ゴルフは飛距離ではないかもしれませんが、飛ばないより飛ぶ方がコース攻略の引き出しが多くなりますよ。

関連記事