2ピースボールのメリットは?あえて2ピースボールを使うならどんなゴルファー?
ゴルフボールの構造は中央に芯が入っており、その周囲を様々な外殻で覆われている作りになっています。
いわゆるスピン系、ツアー系と呼ばれるボールほど外殻の層が幾重にも重ねられています。
飛衛門の中ではV7(4層構造)やV6(3層構造)がこれですね。
全体的にゴルフボールを見た場合、ややお値段が高めなのがこちらのボールの特徴でもあります。
そしてこのスピン系ボールと対をなす、リーズナブルで飛距離も出るディスタンス系ボールというものがあります。
こちらのディスタンス系ボールは内殻と外殻の2層構造になっており2ピースボールと呼ばれています。
この2ピースボールの特徴は非常にリーズナブル、飛距離が出やすい、などのメリットがあります。
なんとなく上級者や中級者は多層構造のスピン系ゴルフボールの使用者が多い印象ですが、2ピースボールの構造やデメリットを逆手にとって使ってみたいゴルファーはどんなタイプの人なんでしょうか。
2ピースボールのデメリットをまずは見てみよう
2ピースボールのデメリットからチェックしていきましょう。
2ピースボールのデメリットとして考えられるのは
- スピンがかかりにくい
- 打感が硬い
- 弾く感覚が強い
これらのポイントでしょうか。
打感が硬かったり、弾く感覚が強いのはボールの内側が柔らかく、外側のカバーに硬い素材を使用しているため。ただこちらは感覚の問題であくまでツアー系の多層構造のボールと比較した感触の話しです。
好みの感覚があるとはいえ、直接的なデメリットにはつながら無さそうですね。
ただし「スピンがかかりにくい」というデメリットは、ゴルフに色々な影響を与えるでしょう。
- 例えばグリーンでスピンで止めたいときに止められない
- ボールを左右に曲げて球筋を操りたい
- 打ち方でスピン量を増やしたり、減らしたりしてショットをコントロールしたい
など、スピンがかかりにくくするとボールをコントロールするのが難しくなってしまうんです。
でもちょっと待てよ…ボールをコントロールする場面ってそんなにたくさんある?
グリーンを狙うときスピンでぴたりと止めなければいけないときはそう多くありません。
ランニングアプローチやピッチ&ランで狙うことだってできます。
左右に曲げたりスピン量をコントロールするなどの操作も、そう多くのアマチュアゴルファーがやっているわけではないでしょう。
プロのようにものすごいスピードのグリーンではないでしょうし、緻密なショットを要求される場面は考えてもあまり出てくるものではありませんよね。
スピンがかかりにくいことで得られる恩恵がある!?
2ピースボールの弱点であるスピンがかかりにくい点。
しかしこのスピンがかかりにくいことで得られる恩恵もあります。それはスピンがかかりにくい=サイドスピンもかかりにくいということ。
(厳密には回転軸は1つなのですが、話を単純化するためサイドスピンとさせていただいています)
ドライバーなどでショットを大きく曲げてしまうゴルファーにとっては、回転数が少なくなるため曲がり幅を小さくできる効果が期待できます。
またドライバーでバックスピン量が多いゴルファーにもおすすめのポイントがあります。
バックスピンが多いと、打球が吹け上がってしまい思うように飛距離が伸ばせません。しかしボールそのものがスピンのかかりにくい2ピースボールなら適正スピン量に近づき、飛距離をぐんと伸ばせる可能性があります。
2ピースボールの特性を上手に利用してスコアアップを目指そう
上級者や中級者、初心者など関係なく、2ピースボールの持つ特性を上手に利用して、ぜひスコアアップを目指してみましょう。
スピンが入らない特性のある2ピースボールで、あなたのゴルフに思わぬ恩恵が受けられるかもしれませんよ。