打ち込みをしてしまったときの対処法は?

ゴルフって狙った方向ばかりにボールが飛んでいくとは限りません。

ときには思いもよらない方向へ曲がってしまうケースもありますよね。しかも違う組がいる隣のコースに飛んでいってしまえば、打球事故にもつながりかねません。

でも打ちたくて打っているわけではないので、他の組にボールが飛んでいってしまったものは仕方がありません。
大切なのは、打ち込みをしてしまった後にどう対処するかです。打ち込みをしてしまったときの対処法をチェックしておきましょう。

打ち込みには2パターンある

人のいるところにボールを打ち込んでしまう「打ち込み」。この打ち込みには厳密には2パターンあると考えます。

まず1つめは、ショットを打って狙いとは大きく離れた方向へ飛んでしまい、隣のホールなどにいる組に打ち込んでしまったケース。

こちらは狙ったわけでもなく悪気もありません。実力アップさせるしか防止策はありませんよね。

2つめは、前の組がいるのに飛距離の目測を誤って打ち込んでしまったケース。こちらは少し待てばそれで打ち込みにはならなかったもので、打ち込んだ側に過失がある場合がほとんどです。

後ろから打ち込まれたとき悪いのはどっち?

さて、先程お話した後ろの組から打ち込まれてしまったケース。基本的には打ち込んだ方に過失があります。

ただ後ろの組が全て悪いとも言い切れない場合もありますので注意しましょう。

それはカートを前に出しているのにも関わらず、人間がカートよりも後ろにいるケースです。特にブラインドホールのティーイングエリアには、ショットの可否を判断する信号があって、カートの位置を基準にしているためです。

ブラインドホールでなくても、カートがずいぶん前にいるのに、手前の木陰から人がひょっこり姿を現すこともあって冷や汗をかくケースもあります。

完全に人が見えている状態では後ろの組に過失がありますが、場合によっては打ち込まれた側に配慮が欠けていた、というケースもありますので注意しましょう。

打ち込みになる?迷ったときはすぐに「フォァー!」

打ち込みになるかならないか、疑わしいショットになってしまったときには、迷わず「フォァー」の掛け声をしましょう。

結果的に打ち込みにならなかったとしても、フォァーの掛け声は必須です。こういうときにとっさに声が出せないと、いざ打ち込みになってしまったときにも声が出ないものです。

他のゴルファーに危険を知らせるためのものですので「迷ったときはフォァー!」を心がけてくださいね。

打ち込みになったときはすぐに謝罪を

実際に打ち込みとなってしまったときにはすぐに謝罪をしましょう。前の組みや隣のホールまで走って深々と頭を下げる必要まではありませんが、大きな声で「すみません!」と帽子を取って謝りましょう。

打ち込んでしまったのは自分自身なので、誠心誠意の謝罪が不可欠です。

ボールが当たってしまったときの対処法

ボールがもし当たってしまったときの対処法はどうすればいいのでしょうか。

ボールがもし当たってしまった場合は、すぐに謝罪とケガの具合を確認にいきましょう。その場に都合よく医療関係者がいる可能性は低いため、素早い対応がその場にいる全員に求められます。

プレーを続行するか否か

ボールが当たったときに、プレーヤーがゴルフを続行するかどうかで対処法が大きく変わってきます。

例えば弱々しい打球がワンバウンドしてお尻にポンッと当たったようなケースでは、おそらく病院に行くほどのケガは負っていないと判断できます。(それでも当てられた方は気分が悪いのですが…)

逆にドライバーが直撃してしまったようなケースなら、プレーが続行できないようなケガをしている可能性もあるわけです。

プレーが続行できるほどであれば、すぐにその場へ行って謝罪と、程度によって連絡先の交換、マスター室への連絡をしておきましょう。

後々ゴルフ保険を使うような場合に、ゴルフ場からの証明書が必要となるのでマスター室に連絡して事実を伝えて対応を確認するのがポイントです。

プレー続行不可ならばすぐにマスター室へ連絡

ボールが直撃するなどして、ゴルフのプレーがとても続行できるような状況ではない場合、すぐにマスター室へ連絡を入れましょう。

マスター室から消防署へ連絡が入り、程度によって救急車やドクターヘリなどの手配がされます。

プレーヤーが直接119番通報を行っても問題はありませんが、例えばマスター室への連絡なしに救急車がゴルフ場へ到着したとしましょう。いくら地域の道路を知り尽くしている消防職員でも、ゴルフ場の管理道路までは把握できていません。

そのため119番通報だけして安心していると、ゴルフ場へ到着してからも救急車がコース内へ入れず時間だけが経過していってしまいます。ドクターヘリなどで対応する場合も、降りるポイントに消防職員や航空隊員を配置せねばならないため、これも全て消防署が手配をすることになっています。

そのため

  • 1人がマスター室へ連絡して事故が発生したホールとおおよその位置を連絡
  • もう1人が消防署への119番通報、ケガの具合などを連絡

これがベストです。

「打ち込んだやつが悪い!」「そっちが見えなかったところにいる方が悪い!」と喧嘩している姿をたびたび目撃しましたが、ケガ人が出ている場合はそんなことは後回しにしてください。ケガ人の救護が最優先です。

ちなみにマスター室へ連絡したとき、マスター室にケガの状況を延々と説明したところで、病院の手配や出動隊の配備などは全て消防署が行いますので全くの無駄。
マスター室には「救急車は別で呼んでるから、詳細はそちらに伝える」と話しておきましょう。救急車を現場までナビゲートしてくれるように手配します。

119番通報をしたら、まず消防署が聞きたいのは場所とケガの状況です。

  • ○○カントリークラブの○番ホールでゴルフボールが当たった
  • ドライバーが直撃した、などの簡単な状況説明
  • ケガをしたのは○○歳代(見た目で大丈夫です)の男性/女性
  • 現在の状況、出血があるとか意識がない、ボールがどこにあたった、など
  • ゴルフ場には連絡済みでクラブハウスに案内を出してもらうように伝えてある
  • ケガをした方の病気や普段から飲んでいる薬など(高血圧とか血液サラサラにする薬を飲んでいるとか)、さらには通っている病院が分かればなお良し

これだけ伝えられれば完璧です。

出血がある場合

119番通報をしても救急車が到着するまで、ケガ人を放置するのはいただけません。出血がある場合にはとにかく止血が最優先です。

手持ちの綺麗なタオルで出血箇所を上から強く圧迫するのがコツです。

特に頭にボールが当たったときにはびっくりするほど出血する場合もありますが、傷が浅いことも少なくありません。

ビニール袋などを手にはめて、直接血液を触らないように防護してから、清潔なタオルで出血している箇所をピンポイントで圧迫しましょう。

目に当たった場合

ボールが目に当たってしまった場合、一番やってはいけないのが目をこすることです。こうしたとき、応急処置では対処が難しくなります。119番通報時に対処法の指示を受けてください。

打撲などの場合

体にボールが当たって打撲となっているときには、すぐに冷やすようにします。動けるようならマーシャルをすぐに呼んで、クラブハウスのレストランなどで氷を用意してもらいましょう。

動けない場合には氷などで冷やしつつ、救急車の到着を待ちましょう。マスター室へ連絡をしたときに、氷やタオルなどを一緒に持ってきてもらうよう依頼できればベストです。

打ち込みは他人事じゃない!ゴルフ保険加入のすすめ

打ち込みはゴルフを楽しんでいる以上、誰にでも可能性があるトラブルの1つです。

特に狙ったところから大きくショットを外してしまうようなエンジョイゴルファーや、飛距離が出るゴルファーはさらに可能性が高まります。

自分が大怪我をさせてしまう可能性もゼロではありませんので、素早く対応できるようにあらかじめ知識を学んでおくとグッドですね。

ゴルフ中にケガをさせてしまったときには、ゴルフ保険で対応ができますので「もしも」のときのためにゴルフ保険への加入をおすすめしたいと思います。

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